デジタル気分

教育分野におけるICT活用について

“5Gは次世代通信規格の1つであり、5Gが普及していくことで私たちの生活はもちろん産業・社会活動の発展が期待されています。ここでは5Gによる高速ネットワークが開く教育の可能性についてまとめてみましょう。
【教育分野におけるICT活用】
現在、教育分野でICT活用が進められています。現代社会で生活や仕事をしていく際には、スマホやパソコンなどICTを活用することが日常的となっています。そんな中、子どもたちがこれから社会を生き抜くために、必要な情報を取捨選択し、表現やコミュニケーションの手段としてICTを使いこなす機会は増えてくるでしょう。そのため情報活用能力を育成していくことが、教育現場においても求められているのです。
【ICTを活用した学習とは？】
ICTを活用した学習は増えています。
・デジタル教科書を活用して、児童生徒の興味関心を引き出す
・グループでの共同制作を通じて、表現力を磨く
・図を作成して実験結果を整理する
・クラス全体に発表する
・休校中に教員が作成せいた授業動画を家庭で視聴する
・オンライン授業に参加する
・分散登校して個別学習する
これらの学習例は全てICTを活用しています。
また特別な配慮が必要な児童生徒に対するICT活用に関しても積極的に行われています。例えば音声読み上げ機能を活用することで、識字障害を抱える子供の内容理解を助けることができます。その他にも入院中の児童生徒がオンライン授業に参加したり、不登校の児童生徒が自宅からデジタル教材を使った学習を行ったりするなど、ICTをうまく活用することで、個々の児童生徒の状況に応じた支援が可能になると言われています。
【重要性が高まる学校のネットワーク環境】
2019年12月、文部科学省からGIGAスクール構想が発表されました。この「GIGAスクール構想」とは児童生徒1人1台端末と高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備して、全ての子供たちにICTを活用した学びができる環境を実現しようとするものです。これによってSociety5.0時代を生きる子供たちにふさわしい、誰一人取り残すことなく公平に個別最適化されて、学びの実現が目指されています。
GIGAスクール構想において重要になるのが、高速で安定したネットワーク環境の整備です。児童生徒1人1台端末整備が進められれば、その端末を安定して通信させるためのネットワーク環境が重要になります。例えば高速ネットワークであれば、1人1人の高画質の動画視聴が可能になるでしょう。またネットワークの遅延が少なくなれば、離れた地域の学校とも一緒に合奏や合唱を行うこともできます。”